2026年5月25日
労務・人事ニュース
2026年3月速報でパート時給1,431円、2022年比189円上昇した最新データ
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毎月勤労統計調査 2026(令和8)年3月分結果速報 時間当たり給与(パートタイム労働者)(厚労省)
厚生労働省は2026年3月分の毎月勤労統計調査の速報として、事業所規模5人以上を対象にしたパートタイム労働者の時間当たり給与の最新データを公表しました。今回発表された統計では、2026年3月の時間当たり給与が1,431円となり、前年同月と比べて3.8%上昇しました。物価動向や人材確保の競争が続くなか、パートタイム労働者の時給水準が引き続き上昇基調を維持していることが数字から明らかになりました。
2026年3月の1,431円は、2025年3月の1,378円と比べて53円増加しています。前年同月比では3.8%の上昇となり、前年の上昇率4.0%からは0.2ポイント縮小したものの、依然として高い伸び率を保ちました。2026年に入ってからの推移を見ると、1月は1,446円で前年比3.7%、2月は1,443円で前年比4.2%となっており、3月は前月比で12円低下したものの、前年を上回る状況が続いています。
2025年の月別推移では、2月が1,385円で前年比4.6%、3月が1,378円で前年比4.0%、4月が1,369円で前年比4.1%、5月が1,384円で前年比4.1%でした。その後も6月は1,385円、7月は1,381円、8月には1,411円まで上昇し、11月には1,424円、12月には1,426円となるなど、年間を通じて高い水準を維持していました。
年間ベースでの推移を見ると、2022年の時間当たり給与は1,242円で前年比1.6%でした。2023年は1,279円となり前年比3.0%、2024年は1,343円で前年比4.3%、2025年は1,394円で前年比3.8%となっています。2022年から2025年までの3年間で152円上昇しており、上昇率に換算すると12.2%の伸びとなりました。2026年3月の1,431円は、2022年と比較すると189円高い水準となっています。
2024年と比較しても、パートタイム労働者の賃金上昇は継続しています。2024年の年間平均1,343円に対し、2025年は1,394円となり51円上昇しました。さらに2026年3月の速報値1,431円は、2025年平均を37円上回っています。企業の人材確保競争や最低賃金の引き上げが続くなか、時給水準の底上げが統計上でも継続している状況が確認されました。
2025年後半の推移を見ると、8月の1,411円から9月は1,388円へいったん低下しましたが、10月には1,401円、11月は1,424円、12月は1,426円まで上昇しています。2026年1月には1,446円と調査期間中で最も高い水準となり、2月は1,443円、3月は1,431円となりました。月ごとの変動はあるものの、1,400円台を安定して維持していることが特徴です。
今回の統計で示された時間当たり給与は、所定内給与を所定内労働時間で除して算出されています。そのため、実際の労働時間に対してどの程度の賃金が支払われているかを把握するうえで、採用市場や人件費戦略を考える重要な指標となります。2026年3月の前年比3.8%という伸びは、前年を上回る賃金設定が引き続き広がっていることを示す内容となりました。
パートタイム労働者は小売、飲食、医療、物流など幅広い業種で人材確保の中心的な役割を担っています。今回の1,431円という数字は、採用市場における賃金競争の激しさを改めて示す結果となりました。採用担当者にとっては、応募者確保や定着率向上に向けた報酬設計を見直すうえで、今回の統計が重要な判断材料になりそうです。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


