2026年7月19日
労務・人事ニュース
2025年薬剤使用状況で院外処方1件当たり3.71種類、75歳以上は7種類以上が23.1%となった最新統計
令和7(2025)年社会医療診療行為別統計の概況〔医科診療及び薬局調剤〕(厚労省)
2025年8月審査分の医科診療および薬局調剤における薬剤の使用状況が公表されました。今回の結果では、薬剤点数や薬剤種類数、薬効分類別の使用状況に加え、後発医薬品の使用割合や薬剤料の比率についてまとめられており、医療現場における薬剤使用の実態が示されています。
診療報酬明細書と調剤報酬明細書1件当たりの薬剤点数を院内処方と院外処方で比較すると、いずれも「500点未満」が最も多い結果となりました。院内処方では76.8%、院外処方では68.5%を占めています。また、年齢階級別にみると、院内処方、院外処方ともに年齢が高くなるにつれて500点以上の割合が高くなる傾向が確認されました。
院外処方では、75歳以上の500点未満の割合は57.7%となる一方、500点以上1,000点未満は18.2%、1,000点以上は24.0%となりました。0~14歳では500点未満が88.5%となっており、年齢が高くなるほど薬剤点数が高い処方の割合が増加する状況が明らかになっています。
薬剤種類数については、院内処方、院外処方ともに「1種類」と「2種類」が多くなりました。1件当たり薬剤種類数は院内処方が3.19種類、院外処方が3.71種類となっています。一般医療では院外処方が3.35種類、後期医療では4.50種類となり、後期医療でより多くの薬剤が使用される傾向が示されました。
年齢階級別では、院外処方において75歳以上で「7種類以上」の薬剤を使用する割合が23.1%となり、他の年代を上回りました。一方で、「1~2種類」の割合は35.8%となり、若年層より低い水準となっています。高齢になるにつれて使用薬剤の種類数が増える傾向が確認されました。
薬効分類別の薬剤点数をみると、入院では「腫瘍用薬」が36.8%で最も高く、次いで「生物学的製剤」が10.7%、「中枢神経系用薬」が8.9%となりました。院内処方では「腫瘍用薬」が25.7%で最も高く、「その他の代謝性医薬品」が16.0%、「生物学的製剤」が8.0%と続いています。
院外処方では「その他の代謝性医薬品」が18.5%で最も高く、「循環器官用薬」が11.6%、「腫瘍用薬」が11.2%、「中枢神経系用薬」が11.1%となりました。薬剤の使用割合は、診療形態によって特徴が異なることが分かる結果となっています。
後発医薬品の使用状況では、薬剤点数に占める後発医薬品の割合は総数20.0%となり、前年から1.1ポイント上昇しました。入院は15.2%、院内処方は19.4%、院外処方は20.1%となっています。また、薬剤種類数に占める後発医薬品の割合は総数86.7%となり、前年より4.3ポイント上昇しました。院外処方では88.6%となり、高い割合を維持しています。
後発医薬品を薬効分類別にみると、院外処方では「循環器官用薬」が25.5%で最も高く、「中枢神経系用薬」が14.6%、「消化器官用薬」が11.4%、「その他の代謝性医薬品」が10.4%となりました。院内処方でも「循環器官用薬」が20.0%で最も高く、入院では「抗生物質製剤」が19.6%で最も高い割合を占めています。
薬剤料の比率では、入院は11.9%となり前年より0.2ポイント上昇しました。入院外は41.8%となり、前年より0.8ポイント上昇しています。入院では「注射」の比率が「投薬」を上回り、入院外では「投薬」が「注射」を上回る結果となりました。今回公表されたデータは、医療機関や薬局における薬剤使用の傾向や後発医薬品の活用状況を把握する上で重要な資料となっています。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


