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2026年8月29日

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2026年7月、世界の自動車販売9,980万台に回復 中国が増加分の66.3%を牽引

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「主要国・地域の自動車生産・販売動向」を公開 ―販売・生産台数ともに回復基調、双方で中国による牽引が続く―(JETRO)

2026年7月30日、世界30カ国・地域を対象に、2025年の自動車生産と販売の動向をまとめた調査結果が公表されました。世界の自動車市場は販売、生産ともに前年を上回り、中国を中心に回復の動きが鮮明になっています。

2025年の世界の自動車販売台数は、新車登録・販売ベースで前年比4.7%増の9,980万台となりました。生産台数も同3.9%増の9,638万台に達し、販売と生産の双方が前年を上回る結果となっています。

2024年は世界の販売台数が前年比2.7%増だった一方、生産台数は同0.9%減と伸び悩んでいました。これに対して2025年は販売だけでなく生産も増加に転じ、自動車市場の回復基調がより明確になった形です。

世界市場の拡大を大きく牽引したのが中国です。2025年に増えた世界の自動車販売台数のうち、中国が占める割合は66.3%に達しました。生産台数の増加分ではさらに大きく、88.8%を中国が占めています。

中国の販売拡大には、消費を刺激する政策や新エネルギー車を支援する取り組みが影響しました。生産面でも政策的な支援に加え、中国メーカーによる海外への輸出拡大が増産を後押しし、世界全体の伸びを支える構図となっています。

国・地域別の販売台数を見ると、中国と米国が前年に続いて上位2カ国となりました。この2カ国だけで世界の自動車販売台数の51.2%を占めており、世界市場の半数以上が両国に集中していることが分かります。

販売台数の3位から9位には、インド、日本、ドイツ、ブラジル、英国、フランス、カナダが続きました。前年から順位の変動はなく、主要市場の顔ぶれそのものには大きな変化がみられていません。

生産台数では、中国、米国、日本、インドが上位4カ国となりました。4カ国を合わせた世界生産に占めるシェアは61.9%で、前年と同じ水準です。販売だけでなく生産についても、一部の主要国への集中が続いています。

成長市場として存在感を高めているのがインドです。2025年の自動車販売台数は前年比5.5%増の552万台となり、過去最大を更新しました。多目的車の販売拡大などが市場全体の伸びにつながっています。

インドでは税負担の軽減や政策金利の引き下げといった政策も需要を押し上げる要因となりました。生産台数についても前年比7.9%増の649万台まで拡大し、世界4位の自動車生産国としての位置を維持しています。

中南米ではブラジルの動向も注目されています。2025年の販売台数は269万台となり、3年連続で増加しました。販売市場が継続的に拡大していることから、中南米における主要な自動車市場として存在感を保っています。

ブラジルの生産台数も2年連続の増加となりました。乗用車や小型商用車の生産が増えたことに加え、隣国アルゼンチン向けの輸出が拡大したことも生産を押し上げた要因として挙げられています。

一方、電動車市場では国や地域によって異なる動きがみられました。米国では電気自動車を対象とした税額控除の撤廃を背景に、バッテリー式電気自動車とプラグイン・ハイブリッド自動車の販売が減少に転じています。

米国では電動車の生産も2年連続で減少しました。その一方で、ハイブリッド車の販売は前年から約3割増加しており、電動化の中でも車種によって需要の方向性が分かれる結果となりました。

欧州市場でもハイブリッド車の存在感が高まっています。ドイツを含むEU市場では、ハイブリッド車の販売シェアが上昇しており、電動車への移行が一律にバッテリー式電気自動車だけで進んでいるわけではない状況が示されています。

中国では新エネルギー車が引き続き市場成長を牽引しました。販売拡大を支える政策と生産能力の拡大が重なり、世界の電動車市場において中国の影響力が大きい状況が続いています。

ASEANでも電気自動車の普及が進んでおり、とりわけ中国ブランドを中心に市場への浸透が進みました。地域によって普及する電動車の種類や成長速度には違いがあり、各市場の政策や需要構造が販売動向に反映されています。

2025年の世界自動車市場は、販売9,980万台、生産9,638万台まで回復しました。ただし、その増加分では中国の寄与が大きく、インドやブラジルなどの成長市場も販売・生産の拡大を続けています。

世界の自動車市場を取り巻く環境は、主要国の需要回復に加え、電動車政策や輸出の動向によって変化しています。2025年の実績からは、世界全体では回復が進む一方、市場ごとに成長を支える要因が異なっていることが明確になりました。

採用や人員配置の観点でも、自動車産業の生産・販売地域がどこで拡大しているかを把握することは、市場動向を見るための基礎情報となります。特に中国、インド、ブラジルなどで確認された成長は、世界の自動車産業の地域構成を考えるうえで重要な動きとなっています。

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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