2026年6月3日
労務・人事ニュース
消費者被害対策として注目、3桁番号188で全国どこからでも専門相談員につながる安心の仕組み
どうしよう?困ったときは、消費者ホットライン188番にご相談を!(政府広報オンライン)
消費生活の現場で発生する契約トラブルや製品事故への対応を強化するため、全国共通の相談窓口として運用されている「消費者ホットライン188」の活用が改めて呼びかけられています。悪質商法による被害や、商品・サービスに関する不安、契約内容への疑問など、日常生活の中で発生する幅広い消費者トラブルに対応する制度として整備されており、全国どこからでも3桁の電話番号で最寄りの相談窓口につながる仕組みが整えられています。
消費者ホットライン「188」は、消費生活センターや各地域の消費生活相談窓口につながる全国共通の案内番号として運用されています。電話をかけると音声案内が流れ、自宅の郵便番号を入力することで、在住地や在勤地、在学地に対応した最寄りの相談窓口へ案内される仕組みとなっています。平日は地域の消費生活センターや市区町村の相談窓口につながり、土曜日、日曜日、祝日は都道府県の相談窓口、または相談機関へ接続されます。
受付時間は窓口によって異なるものの、平日は9時00分から17時00分まで、土曜日、日曜日、祝日は10時00分から16時00分までとしている窓口が多く、12月29日から1月3日までの年末年始を除き、原則として毎日利用できます。相談そのものに費用はかかりませんが、ナビダイヤルの通話料金は利用者の負担となります。また、一部のIP電話などからは利用できない場合があります。
全国には約800か所の消費生活センターが設置されており、すべての市区町村でも消費生活相談窓口が整備されています。電話相談だけでなく、受付時間を確認したうえで直接訪問して相談することも可能となっており、専門知識や実務経験を持つ相談員が、契約トラブルや商品事故、表示に関する疑問など、多岐にわたる相談を受け付けています。
相談内容は非常に幅広く、訪問販売や通信販売における強引な勧誘、高額請求、無料だと説明されたサービスへの追加請求といった契約トラブルのほか、広告内容と異なる商品表示、安全性に問題がある製品、施術後に身体への異常が出たサービスに関する相談なども対象となっています。実際にトラブルが発生してからだけでなく、契約前の段階で不安や疑問がある場合でも相談することができ、相談内容の秘密は守られます。
相談を受けた窓口では、まず相談員が契約の経緯や被害状況を詳しく聞き取り、解決に向けた助言を行います。内容によっては、契約書類や決済記録などの確認を求めながら、事業者との交渉を支援する「あっせん」に進む場合もあります。また、法的な対応や専門的な支援が必要と判断されたケースでは、弁護士や福祉関連の専門機関など、適切な相談先を案内する対応も行われています。
実際の相談事例では、SNS広告で「1か月で最低2,000,000円もうかる」とうたう情報商材を信じ、合計600,000円をカード決済したものの、説明通りの利益が得られず、販売側と連絡が取れなくなったケースがありました。この事例では、契約経緯を書面に整理し、決済に関係する各所へ必要な手続きを進めるよう助言が行われ、その後、支払った代金の返金につながりました。
また、SNS広告を見て980円のお試し商品を申し込んだところ、実際には継続購入契約となっており、2回目以降に高額な商品が届いたケースも確認されています。この事例では、契約画面に必要な表示が十分に行われていなかったことが確認され、相談員が契約内容を精査したうえで交渉を行い、2回目以降の契約解除につながりました。
架空請求への相談も依然として寄せられています。「訴訟最終告知」などと記載されたはがきが届き、給与や不動産を差し押さえると通知されたケースでは、請求に心当たりがないことを確認したうえで、記載された電話番号には連絡せず、相手方と接触しないよう助言が行われました。不安をあおる文面で連絡を促す手口は現在も続いており、冷静な対応が求められています。
製品事故に関する相談も受け付けています。車内用遮光カーテンの透明な吸盤がレンズのような役割を果たし、太陽光が1点に集まることでシートが焦げた事例では、収れん火災の可能性が指摘されました。この事案では、製品の注意表示が消費者に分かりやすい内容になっているかも確認され、安全性向上につながる対応が進められました。
消費者トラブルの中には、「自分にも落ち度がある」「相談しても解決しない」と感じ、被害を抱え込んでしまうケースも少なくありません。しかし、専門の相談員による助言や交渉支援によって、契約解除や返金、被害拡大の防止につながった事例は数多く確認されています。金銭、商品、サービス、安全性に関する不安や疑問が生じたときは、問題を放置せず、全国共通番号「188」を活用し、早い段階で専門窓口へ相談することが重要になっています。
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