2026年6月25日
労務・人事ニュース
2026年4月末の民間在庫量が249万玄米トンに増加、前年より81万玄米トン増えた米穀流通の最新動向
令和8年4月の米穀流通の動向(集荷、販売、民間在庫)(農水省)
農林水産省は令和8年5月29日、令和8年4月末時点における米穀流通の動向を公表しました。今回の発表では、令和7年産米の集荷・販売状況、民間在庫の推移、さらに米穀販売事業者における販売数量と販売価格の動向がまとめられており、国内の米流通の現状を示す最新データが明らかになりました。
公表された内容によると、令和8年4月末時点の令和7年産米の全国集荷数量は266.0万玄米トンとなりました。前年同月と比べると25.6万玄米トン増加しており、集荷量は前年を上回る水準で推移しています。
一方、契約数量は242.9万玄米トンとなり、前年同月比で8.1万玄米トン増加しました。集荷された米の契約は前年を上回る状況となっており、流通段階における確保量の増加が確認されています。
その一方で、販売数量は118.1万玄米トンとなり、前年同月より21.0万玄米トン減少しました。集荷や契約数量が増加している一方で、販売数量は前年を下回る結果となっており、流通の各段階で異なる動きがみられています。
民間在庫の状況を見ると、令和8年4月末時点の全国の民間在庫量は249万玄米トンとなりました。前年同月と比較すると81万玄米トン増加しており、在庫量は大幅な増加となっています。
このうち出荷段階の在庫は184万玄米トンで、前年同月比59万玄米トンの増加となりました。また、販売段階の在庫は65万玄米トンとなり、前年同月より22万玄米トン増えています。出荷段階、販売段階ともに前年を上回る在庫水準となっていることが特徴です。
今回の統計では、米穀販売事業者における販売数量と販売価格の動向についても公表されました。この調査は、販売事業者が取り扱う精米全体の数量や価格を指数化したもので、売り渡した政府備蓄米も含まれています。
令和8年4月の販売数量は前年同月比87.4%となりました。販売先別にみると、小売事業者向けは84.7%、中食・外食事業者など向けは91.1%となっており、いずれも前年同月を下回る結果となっています。
一方で販売価格は上昇傾向が続いています。小売事業者向けの販売価格は前年同月比102.9%となり、中食・外食事業者など向けは120.4%となりました。特に中食・外食向けでは前年を大きく上回る水準となっており、価格動向に変化がみられます。
今回の調査結果は、出荷業者や販売業者、関係団体などから報告されたデータを取りまとめたものです。農林水産省では、米の需給や価格に関する情報をきめ細かく提供することで、生産者や集荷業者、販売事業者が需要に応じた経営判断や販売戦略を行える環境づくりを進めています。
こうした取り組みは、平成30年産からの米政策見直しの一環として進められているもので、生産者や流通関係者の主体的な判断を支援することを目的としています。そのため、米の集荷状況や販売進捗、在庫量、価格動向などの情報が継続的に公表されています。
今回の令和8年4月末時点のデータでは、集荷数量と民間在庫量が前年を上回る一方で、販売数量は減少する結果となりました。また、販売価格は小売向け、中食・外食向けともに前年を上回っており、米穀流通を巡る状況の変化が数字として示されています。今後も需給や在庫の推移が米市場にどのような影響を与えるのか注目されます。
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ


