2026年7月30日
労務・人事ニュース
2026年5月のパートタイム労働者の時間当たり給与は1,452円、採用担当者が確認したい4.9%増の賃金動向
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毎月勤労統計調査 2026(令和8)年5月分結果速報 時間当たり給与(パートタイム労働者)(厚労省)
2026年5月分の毎月勤労統計調査の速報で、事業所規模5人以上におけるパートタイム労働者の時間当たり給与は1,452円となりました。前年同月比は4.9%増で、比較可能な月次の中でも高い伸びを示しています。
時間当たり給与は、パートタイム労働者の所定内給与を所定内労働時間で割って算出される指標です。月収だけでは見えにくい短時間労働の賃金水準を把握できるため、採用条件や処遇改善を考えるうえで重要な数字になります。
2025年5月の時間当たり給与は1,384円で、前年同月比4.1%増でした。2026年5月速報では1,452円となり、前年同月から68円上昇しています。伸び率も4.1%増から4.9%増へ拡大しました。
年平均の推移をみると、2022年は1,242円で前年比1.6%増でした。2023年は1,279円となり3.0%増、2024年は1,343円で4.3%増となっています。パートタイム労働者の時間当たり給与は、年を追って上昇が続いてきました。
2025年の年平均は1,394円で、前年比3.8%増となりました。2022年の1,242円と比べると152円高くなっており、短時間労働における時給水準の引き上げが継続していることが分かります。
月次でみると、2025年4月は1,369円で前年比4.1%増、5月は1,384円で4.1%増でした。6月は1,385円で3.7%増、7月は1,381円で3.1%増となり、前年を上回る動きが続いています。
2025年8月は1,411円で3.6%増となり、1,400円台に乗りました。9月は1,388円で2.8%増となりましたが、10月は1,401円で3.2%増となり、再び1,400円台となっています。
2025年11月は1,424円で4.0%増、12月は1,426円で3.5%増でした。年末にかけて1,420円台まで上昇し、2025年平均の1,394円を上回る水準で推移しました。
2026年に入ると、1月は1,446円で前年比3.7%増となりました。2月は1,443円で4.2%増、3月は1,437円で4.3%増となり、月ごとの水準はやや上下しながらも、前年比では4%前後の伸びを保っています。
2026年4月は1,434円で4.7%増でした。5月速報は1,452円となり、4月から18円上昇しています。前年比も4.9%増となり、2026年1月から5月までの中では最も高い伸び率になりました。
2026年5月の1,452円は、2025年平均の1,394円を58円上回ります。2024年平均の1,343円と比べると109円高く、2023年平均の1,279円からは173円の上昇となります。
さらに、2022年平均の1,242円と比較すると、2026年5月速報の1,452円は210円高い水準です。4年あまりの間に、パートタイム労働者の時間当たり給与は着実に切り上がってきました。
この上昇は、短時間で働く人の賃金条件を見るうえで大きな意味を持ちます。月間の給与額は労働時間の長さに左右されますが、時間当たり給与は1時間働いた場合の賃金水準を示すため、求人条件の比較にも使いやすい指標です。
採用現場では、パートタイム労働者の確保が重要な課題となる場面があります。時間当たり給与が上昇している状況では、従来の賃金設定のままでは応募者に選ばれにくくなる可能性もあります。
一方で、時間当たり給与の上昇は、働く人にとって処遇改善を実感しやすい要素です。短時間勤務を希望する人材に対して、賃金水準の分かりやすさは応募判断に影響しやすい情報といえます。
2026年5月速報では、パートタイム労働者の時間当たり給与が1,452円となり、前年同月比4.9%増となりました。月次で見ても、年平均の推移で見ても、賃金水準の上昇傾向は継続しています。
人材確保を考えるうえでは、時給水準だけでなく、労働時間、出勤日数、入職率、離職率なども合わせて確認する必要があります。ただし、今回の結果は、短時間雇用における賃金上昇が採用条件の見直しを促す重要な材料になることを示しています。
⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ


