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2026年9月5日

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伊勢・三河湾のトラフグ漁獲167トン、2025年漁期は2021年の50トンから回復

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2025年漁期のトラフグ親魚量104トン、目標管理基準84トンを上回る

2026年8月21日、伊勢湾や三河湾を中心に分布するトラフグについて、2026年度の最新の資源評価結果が公表されました。2025年漁期の漁獲量は167トンとなり、2021年漁期の50トンを底に4年連続で増加する動きとなっています。

対象となるトラフグは紀伊半島東岸から駿河湾沿岸を主な分布域としており、春に伊勢湾口で生まれた仔魚は伊勢湾内や三河湾内へ運ばれます。その後は成長に伴って湾外へ分布を広げ、この海域では1980年代から人工種苗の放流も行われています。

漁獲量は1993年漁期に302トンでしたが、2002年漁期には560トンまで増加しました。その後は長期的な減少傾向となり、2021年漁期には50トンまで落ち込みましたが、2022年漁期以降は増加へ転じ、2025年漁期には167トンとなりました。

年齢別の漁獲尾数では、0歳魚と1歳魚が全体の7割から9割を占めてきました。2001年漁期以前は0歳魚が5割程度を占めていましたが、2002年漁期以降は0歳魚が減り、1歳魚を中心とした漁獲へ変化しています。

さらに2025年漁期は、2歳魚の漁獲尾数が大幅に増加し、漁獲の主体となりました。長期的には0歳魚と1歳魚の割合が大きかったものの、直近の漁期では年齢別の構成にこれまでとは異なる動きが表れています。

資源量は1993年漁期以降、おおむね6年から7漁期年の周期で増減を繰り返しながら減少していました。2020年漁期には過去2番目に低い156トンと推定されましたが、2021年漁期以降は増加に転じています。

2025年漁期の資源量は687トンまで回復しました。漁獲割合については1993年漁期の68%以降、増減を繰り返しながら低下する傾向となっており、2025年漁期には24%となっています。

0歳魚の資源尾数を示す加入量は、1993年漁期以降、おおむね5年から6漁期年の周期で増減しています。2025年漁期は11.3万尾で、このうち人工種苗の放流に由来する加入量は2.4万尾となりました。

親魚量は2004年漁期に107トンのピークへ達した後も、増減を繰り返しながら長期的には増加傾向となっています。2025年漁期は104トンとなり、今回提案されている目標管理基準値84トンを上回りました。

資源管理では、最大持続生産量を実現するための代替的な管理基準が示されています。目標管理基準値は84トン、限界管理基準値は13トン、禁漁水準は暫定的に0トンで、最大持続生産量の代替値は60トンとされています。

2025年漁期の親魚量104トンは目標管理基準値84トンの1.24倍でした。また、漁獲圧は2024年漁期以降、最大持続生産量を実現する漁獲圧の代替値を下回っており、2025年漁期はその0.83倍となっています。

親魚量は2005年漁期以降、長期間にわたって目標となる親魚量の代替値を下回っていましたが、2025年漁期にはこれを上回りました。資源量の増加と合わせ、直近では親魚量にも大きな変化が確認されています。

一方、2025年漁期の漁獲量167トンは、最大持続生産量の代替値として示された60トンを上回っています。ただし、管理基準値や漁獲管理規則は今後の議論を踏まえて最終化されるもので、現段階では提案された数値となります。

将来予測では、人工種苗の放流を続ける場合と、天然由来の加入だけを想定する場合が示されました。いずれも1万回のシミュレーションを行い、平均的な予測値だけでなく、結果の90%が含まれる範囲も示されています。

種苗放流を想定した予測では、2021年から2025年漁期の平均放流尾数53.6万尾と、平均添加効率0.046を使用しています。両者から算出した放流由来の加入尾数は2.5万尾として、将来の資源状況が予測されました。

標準となる調整係数0.7の場合、2027年漁期の平均漁獲量は115トンと予測されています。平均親魚量は大きく増えた後に減少するものの、目標管理基準値84トンを上回る水準で推移する見通しです。

同じ条件では2037年漁期の平均親魚量が180トン、平均漁獲量が76トンと予測されています。2027年から2037年漁期までの平均漁獲量の合計値は932トンとなり、2037年に親魚量が目標を上回る確率は100%です。

種苗放流を考慮せず、天然由来の加入だけを想定した場合でも、調整係数0.7では2027年漁期の平均漁獲量が114トンと予測されました。平均親魚量は増加後に減少するものの、目標管理基準値を上回って推移するとされています。

天然由来だけを想定した場合、2037年漁期の平均親魚量は139トン、平均漁獲量は58トンとなる予測です。2027年から2037年までの平均漁獲量の合計値は783トンで、目標管理基準値を上回る確率は98%と見込まれています。

今回の評価では、2025年漁期の資源量が687トン、親魚量が104トン、漁獲量が167トンとなりました。2021年漁期以降は資源量と漁獲量が増加へ転じ、親魚量も目標管理基準値を上回る水準まで増えています。

一方、将来の資源量や漁獲量は、天然由来の加入状況や種苗放流、漁獲圧によって異なる予測となります。今回示された将来予測の数値も今後の資源評価によって更新されるため、継続的な資源状況の把握が重要となります。

⇒ 詳しくは水産庁のWEBサイトへ

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